羽毛布団のラベルは信用できる?各ランクの違いを比較

羽毛布団のラベルは信用できる?各ランクの違いを比較

羽毛布団は中身が見えないため、商品説明が本当に信用できるのか不安ですよね。そこで参考になるのが、第三者の客観的評価が反映されたラベルです。

羽毛布団のラベルには「ゴールドラベル」と「CILギャランティーラベル」の2種類があります。

このページでは、2つのラベルの違いと、ラベルのランクで品質がどう違うのか、解説します。

ゴールドラベルとCILは何が違う?

ゴールドラベルもCILも、羽毛布団や羽毛の品質を保証するラベルです。

「ゴールドラベル」は日本羽毛製品協同組合が、「CILギャランティーラベル」はCIL(Comfort Index Lab/快適睡眠環境研究所)が発行しています。

CILの本部は台湾の合隆毛廠株式会社(HOP LION FEATHER WORKS CORP.)の日本支社である株式会社ホップライオンジャパンの子会社に置かれています。ホップライオングループから羽毛を仕入れるメーカーが主に加盟しており、2015年から発行を開始した新しいラベルであることもあり、加盟社数はまだ少ない印象です。

ゴールドラベルは1986年から発行されているラベルで、賛助会員も含めると100社以上が加盟しています。日本繊維製品品質技術センター、ボーケン品質評価機構、カケンテストセンターなど中立公正な試験機関を毎年認定し、試験を公的機関に外部委託しているのが特徴です。

西川の羽毛布団にはラベルがつかない?

西川は西川産業、西川リビング、京都西川が合併して誕生した「西川株式会社」と、もともと西川の製造部門として設立された「昭和西川株式会社」に分かれており、現在はそれぞれ完全に独立した別会社です。

西川株式会社も昭和西川株式会社もゴールドラベルは発行しておらず、自社基準での品質検査を行っています。

本稿では最も利用されている第三者評価ラベルである「ゴールドラベル」について主にみていきます。

品質基準で決まる4つのランク

日本羽毛製品協同組合が発行している4つのゴールドラベルには、「ダウンパワー」「ダウン率」「清浄度」「酸素計数」という4つの品質基準があります。

ゴールドラベルの違いと品質の目安
ニュー
ゴールドラベル
エクセル
ゴールドラベル
ロイヤル
ゴールドラベル
プレミアム
ゴールドラベル
ニューゴールドラベル エクセルゴールドラベル ロイヤルゴールドラベル プレミアムゴールドラベル
ダウンパワー
300dp以上
ダウンパワー
350dp以上
ダウンパワー
400dp以上
ダウンパワー
440dp以上
ダウン率
50%以上
ダウン率
80%以上
ダウン率
90%以上
ダウン率
93%以上
清浄度
500mm以上
清浄度
500mm以上
清浄度
500mm以上
清浄度
500mm以上
酸素計数
4.8mg以下
酸素計数
4.8mg以下
酸素計数
4.8mg以下
酸素計数
4.8mg以下
安さ重視 最低ライン 良質の目安 最高クラス

日本羽毛製品協同組合HPより

この中で羽毛のニオイに関わる「清浄度」と「酸素計数」は、4つのラベルで全て同じ基準値で、あまり参考になりません。

この基準は普通に洗浄していればクリアする数値で、JISで定められた最低限のラインを表しているに過ぎません。

メーカーによってどの程度まで洗浄にこだわるかのスタンスが違いますので、同じラベルの羽毛布団でも清潔さやニオイは異なります

羽毛布団のニオイが気になる方は、ラベルのランクではなく、清浄度酸素計数など清潔さを表す数値を販売担当者に確認して比較するようにしてください。

ダウン率についても、ダウン率が50%未満だと羽毛布団ではなく羽根布団という扱いになってしまいますので、50%以上であることは当たり前。羽毛布団の本当の良さを実感できるのはダウン率90%以上が目安です。

ラベルの違いは「ダウンパワー」で判断しよう

羽毛布団のラベルの違いを見るときは、ダウンパワーで判断することが大切です。

羽毛布団は使われるダウンボール1つ1つが大きいほどふくらみやすく、ダウンどうしがよく絡み、たくさんの空気を含むことできて、あたたかくなります。

ダウンの大きさ、ふくらむ力を直接表している数値がダウンパワーです。

ゴールドラベルが付いているから高品質とは限りませんが、メーカーから独立した公的試験機関で品質審査をされているという意味では、一定の安心材料にはなるのがゴールドラベルです。

もしゴールドラベルを羽毛布団の品質の目安にするなら、400dp以上のロイヤルゴールドラベルか、440dp以上のプレミアムゴールドラベルがおすすめです。

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