ダウンプルーフ加工とは何ですか?
羽毛の吹き出しを防ぐために生地の目地をつぶす加工のことです。
ダウンプルーフ加工とは、羽毛の吹き出しを防ぐための加工のことです。高温高圧のローラーでプレスして生地の目地をつぶす方法や、樹脂コーティングで目地をふさぐ方法があります。
羽毛布団の側生地には、ダウンが吸った湿気を外に吐き出すという役割の他に、中の羽毛が外に吹き出ることを防ぐという役割があるため、ダウンプルーフ加工にはメリットもありますが、側生地の通気性が悪くなるというデメリットがあります。
生地にダウンプルーフ加工がされていると水や洗剤が中の羽毛に浸透しにくく、同じ理由ですすぎが甘くなり洗剤が中に残りやすくなります。また、ダウンプルーフ加工は洗濯をすると剥がれてしまい、羽毛が吹き出す原因になります。
羽毛が吹き出すと消費者からのクレームに繋がりますので、現在国内で売られている羽毛布団の側生地のほとんどにダウンプルーフ加工が施されています。
下の写真は、ダウンプルーフ加工がされている生地と、されていない生地を450倍に拡大した顕微鏡写真です。
ダウンプルーフ有りの生地 | ダウンプルーフ無しの生地 |
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ポリエステル100%/打ち込み本数230本 |
超長綿100%/打ち込み本数350本 |
ダウンプルーフ加工は、樹脂をコーティングするなどして生地の目地を塞ぎます。左側のダウンプルーフがされた生地には空気が通るための隙間がまったくないことがわかると思います。
細くて硬い羽軸のあるフェザーや細かなダウンファイバーは、大きなダウンボールと比べて生地から吹き出しやすくなります。
質の悪い羽毛を使うと吹き出しを防ぐためにダウンプルーフを強めにかける必要があり、側生地の通気度はさらに悪くなります。
低品質な羽毛を使うほど強めのダウンプルーフをかけるため蒸れやすい。
和雲の羽毛布団は、ダウンプルーフ加工をしない通気性に優れた独自のDown-Breathe®生地を採用しています。
これまでの羽毛布団と違う軽さと暖かさを実現する生地について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。