羽毛布団の購入をご検討のお客様から、購入後のメンテナンスやクリーニングについてご質問をいただくことがあります。
- 「普段のお手入れは何をすればいいの?」
- 「天日干ししても大丈夫?」
- 「他の布団と同じようにクリーニングに出して良いの?」
- 「いつクリーニングに出せばいいの?」
そこで、よくいただく質問についてお答えしながら、日常生活で簡単にできる「羽毛布団のメンテナンス方法」を3つご紹介します。(和雲以外の羽毛布団でも使える知識です)
ちょっとしたことに気をつけるだけで羽毛布団を長持ちさせ、毎日気持ちよくお使いいただけます。是非参考にしてみてください。
1「汚れ」から守ろう
布団カバーの大切な役割
普段のメンテナンスを楽にするためには、必ず布団カバーを掛けて羽毛布団を使うことが大切です。
カビの大好物が「湿気」と皮脂や髪の毛、ほこりなどの「栄養源」です。
湿度 | 栄養源 |
---|---|
60%以上 |
|
布団カバーには、カビの栄養源から羽毛布団を守る大切な役割があります。
カバーが汚れた状態だと、中の羽毛布団にも汚れが移りやすくなります。掛け布団カバーは何枚か予備を用意しておいて、こまめに洗濯するようにしましょう。週に1度は洗い替えできると理想的です。
羽毛布団は必ずカバーを掛けて使い、カバーはこまめに洗濯しよう。
2「湿気」を抜こう
羽毛布団を拡げておく
普段のお手入れで気をつけるポイントは、こまめに湿気を抜いてあげることです。
側生地や布団カバーに使われる「綿」は、吸湿性には優れているものの、ダウンのように湿気を放出する機能はありません。そのままにしているとカバーが湿気を含んでだんだん重くなってきます。
羽毛は乾燥するほどダウンボールが開いてたくさんの空気を含むことができますので、側生地やカバーが湿気を含んでいると布団がふくらみにくく、本来の暖かさが発揮できません。
忙しくて頻繁にカバーを洗濯するのが難しいという方は、こまめに羽毛布団の湿気を抜いてあげるだけでも大分違います。
やり方は簡単。
天気の良い日にお部屋の風通しをよくして羽毛布団を拡げておくだけです。
たまにひっくり返して表と裏をまんべんなく湿気を抜いてあげましょう。羽毛布団が汚れづらくなりますし、ふかふかとふくらみやすい状態が保てます。
羽毛布団に限らないことですが、寝具に湿気が残ったままの状態を放置すると、カビの原因にもなります。
その点、羽毛布団に使われるダウンは湿気を放出する機能がありますので、普段からきちんとお手入れをしていれば、清潔な状態を保ちやすい寝具です。
湿気は汚れのもと。定期的に羽毛布団の湿気を抜いてあげよう。
3「乾燥」させよう
羽毛布団は干してはいけない!?
よく「羽毛布団は天日干しをしてはいけない」と言われることがありますが、それは誤解です。
もともと羽毛は水鳥が身にまとい、太陽の光をたくさん浴びていたものです。羽毛自体が日光に弱いわけではなく、直射日光に長時間当てると、生地が傷んで変色してしまうことがそのように言われる理由です。
とくに黒や柄物の側生地は日焼けして変色しやすいため、注意が必要です。
天日干しをする場合は、カバーを掛けたまま、表と裏を交代で乾燥させるようにしてください。カバーをこまめに洗濯することが難しい場合は、これだけでも湿気による汚れをある程度防げます。
白い生地は耐光性が高く、変色しづらい特徴があります。和雲が白の側生地にこだわる理由の一つです。
月に1~2度の頻度で干していただくと、より清潔で快適に羽毛布団をご利用いただけます。湿気をとることが目的ですので、天日干しでも陰干しでもかまいません。
羽毛布団を干す際はパンパン叩いたりすると羽毛が痛む原因になりますのでやめましょう。ほこりが気になる場合は、ふとんクリーナー等で吸い取るようにしてください。
羽毛布団を干すのは湿気をとるのが目的。天日干しの場合はカバーを掛けたままで。
使わない時期の保管方法
オフシーズンになったら、布団をしまう前に布団の湿気を飛ばしてから収納するようにしてください。
天気の良い日に空気の入れ替えをしながら、日陰で1〜2時間広げて干しておくと良いです。
布団圧縮袋での収納は羽毛が壊れて元に戻らなくなる可能性があるので、おすすめできません。使わない時期は羽毛布団用の収納袋に折りたたんで収納し、なるべく湿気がこもらない場所に保管しましょう。
羽毛布団を収納する場所に除湿シートを敷いておくのもおすすめです。
布団圧縮袋の利用はNG。湿気を飛ばしてから収納しよう。
クリーニングに出すタイミング
和雲の羽毛布団は通気度抜群のDown-Breathe®生地を採用しているため蒸れにくく、汗で汚れにくい特徴があります。
それでも、長く使っているうちに汗などの臭いが付いてしまうこともあります。
臭いが気になってきたり、布団を干してもふかふか感が戻らなくなってきたなと思ったら、クリーニングに出すタイミングです。
ダウン自体は水に強く復元力もありますが、クリーニングは多少なりとも羽毛布団にダメージを与えてしまうリスクがあります。
クリーニングによるダメージ- ダウンが損傷する
- 側生地が縮む
- 生乾きによるカビのリスク
良質なダウンを使った羽毛布団は、頻繁にクリーニングに出すよりも、こまめにカバーを変えて汚れを防ぐのがおすすめです。
汚れていないのに頻繁に洗う必要はなし。利用状況により3〜5年に1度のクリーニングを。
自宅で羽毛布団を洗うと、乾きが甘くてふかふか感が戻らなかったり、カビが発生する原因にもなります。側生地が傷むこともあります。
長く使用するためにも、羽毛布団を洗う場合は自宅やコインランドリーではなく、羽毛布団専用クリーニングに出すようにしましょう。
和雲でもオーナー様向けのメンテナンスサービスをご用意しております。是非ご利用ください。
簡単にできる、3つのメンテナンス方法
羽毛布団のメンテナンスといっても身構える必要はありません。もともと羽毛には吸湿発散性があるので、正しい知識を身につければお手入れは意外と簡単です。
最後に3つのお手入れポイントをまとめました。あまり完璧主義にならず、できることからやってみてくださいね。
- 羽毛布団を汚れから守る布団カバーは必ず使う。カバーはこまめに洗濯できるとGood。
- 天気の良い日に風通しをよくしてベッドに羽毛布団を拡げておく。たまに裏返して湿気を抜こう。
- 天日干しをする場合はカバーを掛けたままで2~3時間を目安に。