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徐波睡眠を増やすことが熟睡の秘訣

徐波睡眠を増やすことが熟睡の秘訣

「身体や脳の疲労回復」や「細胞の入れ替え」を行う成長ホルモンは、一番深い眠りである「徐波(じょは)睡眠」の時に最もたくさん分泌されます。

毎日の食事で栄養が不足すると身体に影響が出るのと同じで、睡眠の栄養である成長ホルモンが不足すると、健康と若々しさを維持することが難しくなります。

熟睡を妨げる布団の中の「湿度」

熟睡するためには、布団の中を理想的な寝床内気象である「温度33℃、湿度50%」に保つことが大切です。

人間には入眠時に体をクールダウンさせて体温を下げるメカニズムが備わっています。その時にかく汗がうまく布団の外に放出されないと、布団の中が蒸れて眠りが浅くなったり、深い眠りの途中に寝汗で目が覚めてしまう原因になります。

ノンレム睡眠の中でも最も深い眠りが徐波(じょは)睡眠

睡眠には浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」があることは良く知られていますが、「ノンレム睡眠」は脳波のレベルに合わせてさらに3段階に分類されます。

熟睡感を左右する徐波睡眠
ノンレム睡眠 レム睡眠
段階1 段階2 徐波睡眠
眠りはじめのウトウトした浅い眠り 軽い寝息をたてる程度の眠り 呼びかけても反応しない深い眠り 脳は起きていて夢を見ることが多い

ノンレム睡眠の中でも、呼びかけにも反応しないほど深い眠りの状態を「徐波(じょは)睡眠」と呼び、入眠直後の3時間にとくに集中して出現します。

深睡眠と徐波睡眠

徐波睡眠は「深睡眠」と呼ばれることもあります。本稿では徐波睡眠で統一します。

徐波睡眠は「身体や脳の疲労回復」「細胞の入れ替え」を行う成長ホルモンが最も多く分泌される時間でもあり、一晩の中で「徐波睡眠」をしっかりと長くとることが、睡眠の質を上げる秘訣です。

通気性が良く、蒸れにくい寝具を

入眠時は深部体温を下げるために汗をかきやすくなります。蒸れやすい寝具を使っていると布団の中に湿気がたまり、睡眠にとって不快な状態が続きます。

高温多湿の日本では、昔からすき間が多く風通しの良い、木造住宅が主流でした。しかし、近年は鉄筋コンクリートのマンションや気密性の高い家が増えており、湿気がたまりやすい環境が増えています。

特にジメジメしやすい梅雨から夏の時期にかけては、無理せずエアコンの冷房・除湿機能を使い、部屋の湿度を50%台に保ちましょう。寝苦しさが和らぎます。

湿気をよく吸収し、ムレ感の少ない天然素材を使った寝具を使うこともおすすめです。

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