羽毛布団の充填量は重すぎない方が良い理由

羽毛布団の充填量は重すぎない方が良い理由

羽毛布団の品質表示には「1100g」「1.3kg」など羽毛の充填量が書かれていますが、あれは羽毛布団の中に入っている羽毛(ダウン+フェザー)の重さです。

羽毛の量は多ければ多いほど良いイメージがありますが、実は羽毛の充填量は羽毛布団の品質と反比例することが多いことをご存じでしょうか?

羽毛の量が多いほど良い羽毛布団とは限らない理由は、質の悪い羽毛ほどたくさんの量を詰める必要があるからです。一方、質の高い羽毛を使っている場合は、同じ暖かさを実現するための量が必然的に少なくなります。

羽軸のある「フェザー」と綿毛のようにふわふわしている「ダウン」では重さがまったく違いますし、ダウンパワー300とダウンパワー450の羽毛がもし同じ量入っていたら、どちらかは寒すぎるか、暑すぎる可能性が高いです。

良質な羽毛布団を手に入れたい場合に、充填量を重視し過ぎると失敗してしまう理由をご紹介します。

羽毛布団の中身は多い方が良い?

羽毛の量

シングルサイズの羽毛布団なら1200〜1300グラムは入っていないと駄目だ、と解説されているサイトを見かけます。

どのぐらいの量が適切なのかは、中身がフェザーなのかダウンなのかによって変わりますので、まずはダウン率を見る必要があります。

「ダウン率ってなに?」という方は、こちらの記事をご覧ください。

ダウン率はどのくらいが良い?4つの基準値を比較
ダウン率はどのくらいが良い?4つの基準値を比較

フェザーの割合が多いと重くなる

フェザーには羽軸と呼ばれる「芯」があるため、ダウンよりも重くなります。

そのため、同じ厚み(かさ高)の羽毛布団の場合、フェザーの割合が多い羽毛布団の方が重くなります。つまり、充填量の数字が大きくなるのです。

こちらは同じ1gの重さの羽毛の量を比較した写真です。

羽毛の重さを比較
まったく同じ重さ(1g)の羽毛の量を比較

一見、右端の瓶に入っている羽毛の量が一番多いように見えるかもしれませんが、充填量(重さ)は全て同じ1gです。

これを見ると「充填量は●●グラム必要」とは一概に言えないことがわかると思います。大事なのは充填量のグラム数ではなく、羽毛の質です。

ダウン率が低い羽毛布団はフェザーの割合が多いため、ダウン率が高い羽毛と同じ充填量にしてしまうと見た目がぺちゃんこになります。ボリュームをかせぐため、たくさんの量を詰めてごまかすことになります。

ポイント

フェザーはダウンよりも重いので、ダウン率が低い低品質な羽毛布団ほどグラム数は重くなる。

ダウンの質が低いと羽毛がたくさん必要になる

羽毛布団の暖かさは、ダウンボールが抱えることができる空気の量で決まります。基本的にふくらむ力が大きい良いダウンほど空気をたくさん含むので暖かくなります。

羽毛のふくらむ力を数値化したのがダウンパワー(dp)です。例えばダウンパワー300の羽毛とダウンパワー450の羽毛では、ボリュームが1.5倍違う計算になります。

この2つの羽毛布団は計算上同じボリュームになる
ダウンパワー300 ダウンパワー450
羽毛の充填量1500g 羽毛の充填量1000g

同じボリュームを実現しようとすると、高品質なダウンを使っている羽毛布団ほど羽毛の充填量は少なくなることがわかります。

ふくらむ力の大きい良いダウンなのに量を詰めすぎると、ダウンがつぶれてせっかくのポテンシャルを活かしきれず、空気の層が作りづらくなります。単純に保温性が良すぎて暑すぎる場合もあります。

品質の低いダウンの場合は、暖かくするために充填量を増やす必要がある一方、良質なダウンの場合は、ポテンシャルを引き出すために充填量を少なくする必要があるというのは、羽毛布団づくりの面白いところです。

最高級羽毛布団として有名なアイダーダックの羽毛布団は、見た目は薄いことで有名です。それは少ない量でも十分な保温性が出るからです。

ポイント

低品質なダウンは量を詰める必要があるためグラム数は重くなり、高品質なダウンはふくらむ力を活かすためグラム数は軽くなる。

グラム数に惑わされず良質な羽毛布団を選ぼう

グラム数の多い羽毛布団が必ずしも良い羽毛布団ではないことがおわかりいただけたかと思います。

良質な眠りにとって大事なのは羽毛の充填量ではなく、空気量です。

羽毛の量は暖かさを決めるための1要素に過ぎませんし、量が多いことで重くなったり、空気量が減ったりといった睡眠の質に関わるデメリットも生じます。

充填量が少ない方が良い羽毛布団とは限りませんが、高品質なダウンを使うほど、心地良い暖かさを実現するために必要な羽毛量は少なくなります。

充填量のグラム数は参考程度にとどめ、長く愛用できる羽毛布団を見つけてください。

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