季節の変わり目に、「羽毛布団って何月から何月まで使えるんだっけ?」と思った経験はないでしょうか。
冬に使うイメージのある羽毛布団ですが、実はちょっとした選び方のコツさえ知っていれば、オールシーズン使える優れもの。
使用時期と室温の目安や、暖かい時期でも蒸れにくい羽毛布団を選ぶコツ、季節にあわせた羽毛布団の揃え方をご紹介します。
羽毛布団はいつからいつまで使うもの?
羽毛布団には3種類の厚みがあります。
- 10月〜4月頃にかけての寒い時期に使う「本掛け布団」
- 3月〜6月、9月〜12月頃の春秋シーズンにちょうど良い「合掛け布団」
- 5月〜10月頃の暖かい時期に使う「肌掛け布団」
分厚くて暖かい冬用の本掛け布団は、秋頃からゴールデンウィーク前頃までが使用時期の目安とお考えください。
合掛け(あいがけ)布団は「冬と夏の合い間に掛ける布団」が名前の由来です。
合掛けと肌掛けがセットになった「2枚合わせ掛け布団」は、冬は二枚重ねると本掛け並みの厚みになることから、オールシーズン使える布団として人気です。
それぞれで使用時期の目安はありますが、はっきりと「いつからいつまで」と決まっているわけではなく、使うのに適した時期も本掛け、合掛け、肌掛けで少しずつかぶっています。
ご予算が許せば「本掛けと肌掛け」、「合掛けと肌掛け」など、複数枚揃えておくのがおすすめです。
本掛け | 合掛け | 肌掛け | ||
---|---|---|---|---|
冬 | 12月 | ○ | ○ | × |
1月 | ◎ | △ | × | |
2月 | ◎ | △ | × | |
春 | 3月 | ○ | ○ | × |
4月 | ○ | ◎ | △ | |
5月 | △ | ◎ | ○ | |
梅雨 | 6月 | × | ○ | ○ |
夏 | 7月 | × | △ | ◎ |
8月 | × | × | ◎ | |
秋 | 9月 | × | ○ | ○ |
10月 | △ | ◎ | ○ | |
11月 | ○ | ◎ | △ |
季節の変わり目になる3月、6月、9月は、お住まいの環境や暑がり寒がりなどの体質によって、ちょうど良い厚みは変わってきます。これから紹介する目安を参考に、部屋の室温をうまく調整しましょう。
羽毛布団別ちょうど良い室温の目安
毎年気温の変化を感じると衣替えを考えます。布団も同じタイミングで衣替えした方がいいですか?
羽毛布団の場合、衣替えの目安になるポイントは「気温」ではなく「室温」です。
リビングと寝室でも室温は違いますし、冷暖房を入れるのか、入れるなら寝るときだけなのか、朝までつけっぱなしなのかによっても違います。衣替えの際は実際に寝る部屋・寝る時間帯の室温をご確認ください。
室温とちょうど良い羽毛布団の目安はこちら。
本掛け | 合掛け | 肌掛け | |
---|---|---|---|
〜15度 | ◎ | ○ | × |
16度〜23度 | ○ | ◎ | △ |
24度〜 | × | × | ◎ |
あくまで目安なので、これを参考に羽毛布団の衣替えや室温の調整をしてみてください。自分にとって少し寒く感じるぐらいの室温にすることが、質の良い眠りをとるポイントです。
シーズンをまたいで使える羽毛布団選びのコツ
羽毛布団にはもともと「天然のエアコン」機能が備わっています。
室温が低ければダウンが開いて暖かい空気層をつくり、室温が高ければダウンが閉じて空気を逃し涼しさをキープしようとします。
ただし、ダウンを包む側生地の通気性が悪いと、せっかく備わっている温度調節機能がうまく働きません。
1つの羽毛布団を寒い時期から暖かくなる時期までなるべく長い期間使おうと思ったら、蒸れにくい側生地を使った羽毛布団を選ぶのがおすすめです。
ダウンが呼吸をしやすくなることで、寒いときは暖かく、暑いときは涼しい羽毛布団の良さが最大限引き出されます。
- 通気性の良い綿100%を選ぶ。
- 綿の中でも軽くてダウンがふくらみやすい超長綿で作られた側生地がおすすめ。
- 番手の数字が大きいほど糸が細く、軽くて通気性の良い側生地になる。80番手以上がおすすめ。
蒸れにくい側生地の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
季節にあわせたおすすめの揃え方
本掛けと合掛け、肌掛けを全部揃えて季節によって使い分けるのが理想ですが、なかなかそうもいきませんよね。
そんな時のおすすめの揃え方をご紹介します。
冷暖房で調節するなら、1年中合掛け1枚でこと足りる場合も。
電気代はかかってしまいますが、寝るときに冷暖房で室温を16度から23度に保てるなら、1年中合掛け1枚で済んでしまいます。
ホテルや旅館は、合掛け布団を1年中使っていることが多いです。睡眠の質を保つ上でも、温度を一定に保つことは有効です。
本掛けと肌掛けを揃え、季節の変わり目は冷暖房で室温調節する。
冷暖房のつけっぱなしは好きじゃない、冬はやっぱりふかふかの羽毛布団で寝たい、という場合は、冬用の本掛けと夏用の肌掛けの2枚を揃えるのがおすすめ。
良質な羽毛布団であれば、本掛けでも4月や5月まで使えますし、肌掛けも11月半ば頃まで使う方もいらっしゃいます。寒いときは暖かく、暑いときは涼しく眠れる羽毛布団の良さですね。
季節の変わり目だけ冷暖房やパジャマでの調節が必要ですが、このセットの最大のメリットは、真冬は本掛けと肌掛けを連結すれば暖かさが2割増しになること。寒がりの方でも安心の組み合わせです。
和雲のオールシーズン(二枚合わせ掛け布団)Bセットが、本掛けと肌掛けのセット。単品での購入と違い、連結用のホックが付属しています。
合掛けと肌掛けを揃え、冬は2枚合わせにして本掛けとして使う。
オールシーズン使うなら一番のおすすめはこちらの方法。
合掛けと肌掛けをセットで買うことで、夏は肌掛け、春秋は合掛け、冬は肌掛けと合掛けの2枚を連結して本掛けのように使えます。
合掛けと肌掛けを2枚揃えても、本掛け1枚分とお値段はそんなに変わりません。お財布にも優しいのが、この揃え方のうれしいポイントです。
最近の断熱性が高い家にお住まいの方や、寒がりではない方は、この2枚があれば季節を問わず快適に眠ることができます。
和雲のオールシーズン(二枚合わせ掛け布団)Aセットが、連結ホックが付属した合掛けと肌掛けのセットになります。
選び方によって1年中快適に眠れる羽毛布団。和雲では、良質な天然素材と純日本製にこだわった羽毛布団づくりを行っております。
ぜひお気に入りの一枚を見つけてください。
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